きむらアレルギーこどもクリニック（福岡県久留米市）はアレルギー小児科医です。

私は食物アレルギー症状が発症した場合は、原因食物を制限するのではなく、安全な量を少量ずつ食べて治していこうという考えを持っています。これを経口免疫療法といいます。
まだ、一般的な治療法ではないので、食物アレルギーを発症した方全員におこなう必要はありませんが、アナフィラキシーなどの重症の方、皮膚炎や喘息を持っている方、発症して経過が長く先の見通しが立っていない方が治療対象と考えています。当院では、生後6か月前後の赤ちゃんから治療をおこなっており、良好な治療効果を実感しています。

自宅で完全制限をおこなっていても、保育園や幼稚園のような集団生活の場では誤食や配膳ミスなど、思わぬ形でアレルギー症状を引き起こすことがあり心配です。しかし、普段から食べて治していく治療をしていれば、集団生活でも強いアレルギー症状が起きることはありませんので安心です。

治療上大切なことは、必ず専門医指導のもとで継続的におこなうことです。
やったり、やらなかったりでは治療効果は得られません。また、自己判断で勝手にすすめていると、それこそ思わぬ形で強いアレルギー症状を引き起こすことがあり、大変危険です。

通院期間は治療開始当初は1週間に1回、慣れてきたら2週間に1回が目安です。安定してきたら1か月に1回の受診でコントロールできている方もおられます。治療をご希望の方は、受付まで「経口免疫療法希望」と申し出ていただければ対応いたします。